アトピー症状の目安になる腸内フローラ

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アトピー改善比較

腸内フローラという言葉を聞いたことがありますか?

腸内フローラを言い換えるなら、腸内に住む細菌たちの生活環境です。

なぜ腸内環境の話がアトピーと関係してくるのかというと、胸腺以外の腸内でも免疫に関わるリンパ球が作られているからです。

リンパ球とアトピーの関係はすでに紹介しているので、ここでは省くとして、アトピーと免疫(リンパ球)の関係を、腸という視点からみていこうと思います。

腸菅で作られるリンパ球

リンパ球は、アトピー性皮膚炎をはじめとするアレルギー疾患全般において重要な働きをしています。

リンパ球の成り立ちは、他の白血球と同様に骨髄(こつずい)で前駆体(ぜんくたい:植物の種のようなもの)が作られて、腸管で機能を備えます(種が育って花を咲かせるイメージ)。

リンパ球は、胸腺での機能を備えることが分かっていますがリンパ球の2/3は、腸管で分化(機能を備える)しています。

リンパ球が最初に見つかったのが胸腺だったため、この事実を見つけた研究者は驚きでした。

しかも、リンパ球の進化の過程を追ってくと、胸腺で分化するリンパ球よりも、腸管で分化するリンパ球の方が、人間の進化の過程で先に登場したと考えられています。

専門用語で難しかったかと思いますが、リンパ球は腸管との関わりがあるんだなーと思っていただければここでは十分です。

それでは、そんなリンパ球と関わりの深い腸についてみていきます。

腸内フローラについて

腸内フローラとは、最初に紹介したように腸内に生息する腸内細菌の生息環境のことです。

腸内細菌の生息環境は、腸内フローラのもつ役割に大きく関係していると考えられています。

それでは、腸内フローラがどのような役割をしているかというと、外界から腸内へ侵入してきた細菌から体を守ることです。

細菌から体を守るという点で、体の免疫と同じですね。

腸”内”という言葉があるように、超を体の内側だと思いがちですが、食べもをはじめ外から体内に入ってきたものが直接触れる環境にあります。

つまり、腸は外からは見えないけれど、食べ物に細菌が付いていれば、皮膚のように細菌と直接接してしまうんです。

皮膚と同様に細菌と触れる機会が多いからこそ、そこを守る必要があります。それが、腸内フローラの役割です。

具体的にどのように腸内フローラが外から侵入した細菌と戦うかというと、まず腸内の壁(上皮細胞)を腸内フローラが覆ってバリアを作ります。

バリアで守りを固めたら、今度は腸内細菌が作り出す乳酸などにより、外からの細菌が増殖する環境を妨害します。

このようにして、腸内フローラは外界からの細菌から腸内を守っています。

腸内細菌の種類分け

腸内フローラを構成する腸内細菌は3種類に分類されています。

それがあなたも聞いたことのある、善玉菌、悪玉菌、日和見菌(ひよりみきん)です。

名前の通り、善玉菌の定義は体にとって良い働きをするものです。善玉菌はヨーグルトでもおなじみですよね。悪玉菌は、体に悪い働きをするものです。

日和見菌は、善玉菌が優位な時は善玉菌の働きを助けて、悪玉菌が優位な時は悪玉菌の助けをします。

この中でも重要な善玉菌の働きについて簡単に紹介します。

善玉菌のはたらき

一般的な善玉菌の働きは次のようになります。

  • 糖や脂質の代謝(消化、吸収、排除を活性化してコントロール)
  • ホルモン、ビタミンの生成
  • 腸の蠕動(ぜんどう)運動(伸縮して便を動かす運動のこと)を活性化
  • 各種臓器の活性化と保全

簡単な紹介ですが、これだけでも善玉菌が腸内環境にとって重要なことが何となく分かっていただけると思います。

腸内フローラが良いのか悪いのかという状態は、便に顕著に表れます。

便秘や下痢の時は、症状は真逆ですがどちらも腸内フローラが悪い環境にあり悪玉菌が優位な状況です。

一方で、腸内フローラが良い環境下での便は、次のような状態です。

  • 黄色〜黄褐色
  • バナナのような形で2〜3本でる
  • 味噌か歯磨き粉くらいの硬さ
  • 匂いもきつくない

つまり便の状態が上記のようによければ、腸内フローラが良いので、腸内に関わる食べ物などによるアトピーへの影響は小さいことが予想できます。

便の話のついでに、便の構成は食べものを消化した残りだと思っている人が多いかもしれませんが、実際には便の大部分が水分です。

便の構成は大まかにいうと水分:50%、腸内フローラなどの細菌の死骸:30%、食べ残り:20%と言われています。

まとめ

アトピー性皮膚炎に関係の深いリンパ球は腸管で作られている

腸内の環境は、腸内細菌の生息状況(腸内フローラ)できまる

腸内フローラは、善玉菌、悪玉菌、日和見菌で構成される

腸内フローラの状態は、便の状態で確認できる

参考文献

腸が変われば人生が変わる 驚異の腸内フローラ
胸腺外で分化するT細胞と癌 –安保徹–

コメント

  1. […] 前回にアトピー性皮膚炎と腸内環境が免疫を通して関わっていることをご紹介しました。アトピーと腸〜腸内フローラとは〜 […]

  2. […] アトピー性皮膚炎と腸の関係から、腸が元気だとアトピー性皮膚炎にも良いという繋がりがみえてきました。アトピーと腸〜腸内フローラとは〜アトピーと腸〜腸内フローラの力〜 […]