オリゴ糖がアトピーのかゆみを改善できるかもしれない

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Rato

中学生でアトピーが再発。
青春の10代20代の15年間はアトピーに苦しめられる。
薬による治療に限界を感じ、アトピーや健康に関する本や論文を読みあさり、1年でアトピーを治してしまった。
気づいたらアトピーのプチ専門家くらいの知識がたまり、アトピーで苦しむ方へ情報と経験を紹介している。

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アトピーのかゆみを、スーパーで買える食材で改善できるとしたら、やってみますか?

実は、スーパーで手に入る食材で、しかも料理やお菓子作りにも使えるオリゴ糖に、アトピーなどのアレルギーを抑える効果があるという研究が多数報告されています。

オリゴ糖というと、あまり聞いたことがない方や、聞いたことがあっても、便秘改善に効果があるといったイメージの方が多いかもしれません。

しかし、アレルギーに対するプレバイオティクスとしての効果も、さかんに研究されているんですね。

そんなオリゴ糖が、アトピーやアレルギーに効果があると報告された研究をご紹介します。

オリゴ糖とは

まずオリゴ糖について簡単に説明します。

オリゴ糖は、甘味料の1つで、料理やお菓子づくりの時に、砂糖の代わりに用いることで、カロリーを抑え、さらには腸に働きかけて、アレルギーや便秘などによい効果を与えてくれます。

ちなみに僕も、料理などで甘さが欲しい時は、オリゴ糖を使っています。

甘味料と聞くと、食べることに抵抗を感じる方もいますよね。

けれど、カロリーは砂糖の半分で、栄養を吸収する小腸では吸収されないので、一般的に大腸の細菌のエサになることで、腸にプラスの効果を与えてくれます。

オリゴ糖の構造については専門的になってしまい、また種類も多くあり、説明しきれないので、詳細ははぶきますが、砂糖などの糖類と似た構造をしています。

したがって、甘みをもっています。ちなみに、僕が普段使っているフラクトオリゴ等は、砂糖と似た構造のオリゴ糖で、甘みは砂糖の約30%で強過ぎない甘みが特徴です。

それでは、オリゴ糖の一般的な内容はここまでにして、いよいよ皆さんが気になる、オリゴ糖のアトピーへの効果を紹介します。

オリゴ糖を加えたエサでマウスの掻く回数が減少

日本精糖株式会社が報告している論文からの紹介になります。

オリゴ糖の1つであるガラクトオリゴ糖を用いた研究になります。

対象としたのは、卵白のアルブミンという成分にアレルギーを持つようにモデリングされたマウスです。

こうしたマウスは、アルブミンを注射すると、掻いたり、くしゃみをしたりといった反応を起こすため、人間でいうアトピー、食物アレルギー、そして喘息といった症状のモデルとして、研究でよく対象とされています。

今回は、16匹のマウスを対象にして3つのグループに分けました。

  • グループ1:アレルギーモデルのマウスでエサにガラクトオリゴ糖を混ぜる
  • グループ2:アレルギーモデルのマウスでエサはオリゴ糖を混ぜない
  • グループ3(コントロール群):健常なマウスでエサにオリゴ糖を混ぜない

この3つのグループで、アレルギー反応と関わりの深い免疫グロブリンE(IgE)の総量と、卵白アルブミンに特異的なIgEの量を測定して比較しました。

また、目視による観察で、くしゃみや掻く回数も測定して比較しました。

免疫グロブリンってなに?って方のために、補足しておくと、この免疫グロブリンEがつくる成分(抗体)が、かゆみを起こすメカニズムの1つとされているため、免疫グロブリンEの量の減少は、アレルギー症状を軽くすることを意味します。

上記のグループ別に免疫グロブリンEの量を測定した結果、アレルギーモデルのマウスでガラクトオリゴ糖を混ぜたグループ1は、グループ2に比べて、総IgE量が低下しました。

また、卵白アルブミンに対するIgE量は、ガラクトオリゴ糖を混ぜたグループ1で、グループ2より減少傾向になりました。

つまり、アレルギーに関するIgE量が減ったことで、アレルギーを抑える効果があることを意味しています。

アトピーにおいては、IgEがかゆみに関係していることが分かっているので、IgE量の低下がかゆみの抑制につながると考えることができます。

かゆみに関する観察も、この研究の1つとして行われました。結果は、ガラクトオリゴ糖が入ったエサを食べたグループは、入っていないグループよりも掻く回数が減ったことが分かりました。

アトピーのかゆみに悩まされている方は、オリゴ糖を生活に取り入れることで、かゆみが改善するかもしれませんね。

参考文献:ガラクトオリゴ糖がマウスの免疫系に与える影響

マウスの研究内容を人に応用できるのか?

オリゴ糖がアトピーなどの改善に効果があることは、いろんな研究で報告されています。

しかし、オリゴ糖の人への効果は、まだ完全なものではないと言われることもあります。

その理由として、オリゴ糖がはたらきかけていると考えられている腸内細菌の種類が、人とマウスとでは違うからです。

人の腸内細菌は、ビフィズス菌が大多数ですが、マウスの腸内には、人では少数派のラクトバシラス属の乳酸菌が大多数をしめています。

こうした、腸内細菌の違いから、マウスでの研究結果がそのまま人に当てはまるのかは、疑問が残ると言われます。

結局は、人での研究を行なって、効果が出て初めて正確にアレルギー抑制効果がわかります。ただ、今のところ僕が知る限りでは、そう言った論文を見つけていないので、正確なことを言えないのが正直なところです。

ただし、人の腸内の大多数を占めるビフィズス菌に対するオリゴ糖の反応を調査したものはあります。

そこでは、さまざまなオリゴ糖が人の腸内に存在するビフィズス菌に対して、良い効果をもたらすことが報告されています。(参考文献:ガラクトオリゴ糖およびオリゴ糖製品7種のヒト由来各種ビフィズス菌によるin vitro利用性実験

詳しくは、また紹介したいと思いますが、ここまでをまとめると、人とマウスとでは、腸内細菌の種類に違いはあるけれど、オリゴ糖の効果は否定できないといえそうです。

少なくとも、マウスでは確かな効果が確認されています。

僕自身の経験でも、フラクトオリゴ糖を毎日摂っている時は、感覚的ですがお通じが良かったり、肌の感じも良いです。

まだ、試したことがない方は、アトピーのかゆみや症状の改善に効果が出るかもしれません。

まとめ

マウスを対象としたオリゴ糖とアレルギーの関係の研究では、オリゴ糖がアレルギー症状やかゆみを抑える効果が確認されている。

ただし、マウスと人では、腸内細菌の違いがあるので、マウスでの研究結果をそのまま当てはめれるかは分からない。

ただし、人にすむビフィズス菌とオリゴ糖の研究では、さまざまなオリゴ糖が多くのビフィズス菌に増殖の効果をもたらすことがわかっている。

オリゴ糖を試したことがないなら、毎日摂ることで、長期的には、アトピー症状やかゆみの改善が期待できるかもしれません。

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