アトピーと腸〜腸内フローラと個人〜

腸内の細菌の数、種類は人それぞれ異なります。例え、親子であっても、双子であったとしても全く同じになることはありません。

腸内の細菌の数は、もちろん短期的に見ると増減します。例えば下痢をすると腸内細菌の数が1/10にまで減ってしまいます。また、腸に悪い生活を続ければ悪玉菌の数が増えて善玉菌が減ります。

しかし、大まかな腸内細菌の組成は変わりません。そして、この腸内細菌の組成が、アレルギーへのかかりやすさをはじめ、体質や性格にまで関わっていると言われています。

腸内フローラを構成する腸内細菌がどのように作られて、腸内フローラがどのように僕たち個人に影響しているのかをご紹介します。

赤ちゃんと腸内フローラとアトピー性皮膚炎

腸内フローラとアトピー性皮膚炎などのアレルギーへのかかりやすさは、赤ちゃんの頃に決まるという説が1つの要因となっています。

赤ちゃんがお母さんのお腹にいるときは、腸内細菌をはじめとした一切の菌と接していない無菌状態です。

無菌状態の赤ちゃんは、出産時に初めて菌に触れることになります。出産に始まりそこから1つの説では、生後10ヶ月までに腸内細菌の組成が決まると言われています。

この10ヶ月の間にどんな菌を腸内に取り込めるかが、腸内フローラの形成に関わっており、また、結果的にアレルギーへのかかりやすさにも関わってきます。

なぜならば、腸内細菌の種類が多いほど、外から入ってうる異物を体に無害なものへ分解できる機能が高まるため、アレルギーにはかかりにくくなるからです。

アレルギーの全ての原因が、この腸内フローラかは分かりませんが、腸内フローラの形成される過程がアレルギーの要因です。

以上を踏まえると、何でも口に入れたがる赤ちゃんの行動は本能で、色んな菌を取り込もうとしていることだと理解できます。

つまり、過剰な衛生状態では赤ちゃんの腸内フローラが、十分に形成されずに、アレルギーにかかりやすい腸内フローラになってしまうことになります。

腸内フローラと体質・肌・性格

腸内フローラを構成する細菌は、あかちゃんの頃に決まってしまうことをご紹介しました。この細菌の組成が一生続く訳です。

この細菌の組成が、僕たちに多くの影響を与えています。その例として、体質(太りやすいかどうか)、肌(老化しやすいかどうか)、性格があります。

◯太りやすい、太りにくい体質と腸内細菌◯

腸内細菌によって自分が太りやすいのか、太りにくいのかが決まるのは驚きですね。直接的な原理までは僕自身はまだ知りませんが、ある細菌が存在する人は太りやすく、ある菌が存在する人は太りにくいという報告がされています。

太りやすい人には、フィルミテクス門という腸内細菌が多い傾向にあります。メディアではデブ菌と呼ばれています。

一方の太りにくい人には、バクテロイデス菌が多い傾向にあります。こちらは、メディアではヤセ菌と呼ばれています。

この詳細についても、分かったらどこかで紹介できればと思います。

◯肌の老化しやすさと腸内細菌◯

肌の老化については、エクオールという成分が関わっています。このエクオールは、肌の老化防止に効果があると言われています。

エクオールがどのように出来るかというと、腸内細菌の中に大豆を分解してエクオールを作る菌がいます。この菌の働きによりエクオールが生成されて肌の老化が防止されています。

しかし、このエクオールを作り出せる腸内細菌は、日本人の50%、つまり2人に1人しか持っていないと言われています。

あかちゃんの頃の過ごし方で、その後一生の肌への影響が決まってしまうのは、赤ちゃんの頃にいかに色んな物を通して菌に触れるかが大切だと改めて思い知らされますね。

◯性格と腸内細菌◯

性格が腸内細菌で決まると言われて、どう思いますか?僕は最初、信じられませんでした。今でも多少の疑いはありますが、以下の事実を知ったら、もしかしたら影響しているとも思ってきました。

−マウスの実験−

行動が活発なマウスと臆病なマウスの腸内細菌を入れ替える実験が行われました。その結果、活動的なマウスが臆病になり、臆病なマウスは活動的になったと報告されています。

マウスの実験段階なので、このまま人間に当てはまるかは未確認ですが、腸内細菌が正確に影響する可能性はあり得るかもしれません。

−腸と神経伝達物質−

腸内細菌と性格について、神経伝達物質の視点から観ても、その関係性がありそうに見えます。

人間の腸内には1億個の神経細胞があります。腸内細菌により作られた物質が、神経細胞をなんらかのかたちで刺激している可能性はありそうです。

また、腸内では細菌の働きにより幸せを感じる時に脳内に伝わるセロトニンやドーパミンといった成分の元を作っています。

腸内環境が良ければ、セロトニンやドーパミンの元が作られるので、感情も穏やかになります。実際、怒りやすい人はそうで無い人に比べは、セロトニンやドーパミンが少ないことからも、腸内細菌や腸内環境が性格に影響していることが考えられますね。

まとめ

ヒトの腸内細菌の組成は、赤ちゃんの頃にどれだけの菌を取り入れるかで決まり、その後一生変わらない

腸内細菌は、太りやすいか太りにくいかという体質と関係している

特定の腸内細菌が居るか居ないかで、肌の老化に違いが現れる

腸内細菌は、ヒトの性格にまで影響している可能性がある

参考文献

「腸にいいこと」だけをやりなさい! −藤田紘一郎 著−

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