ビフィズス菌だけで良い?アトピーに良いヨーグルトの選び方

管理人自己紹介ページ↓↓
アトピー改善比較

いきなりですが、本当にヨーグルトでアトピー性皮膚炎が改善すると思いますか?

答えは、「正しくヨーグルトを選べば効果も出やすいが、ヨーグルトだけではアトピー性皮膚炎は完治しない」です。

それなら、ヨーグルトは食べなくていいや、と思うかもしれません。

でも、多くの方がテレビCMなどのメディアで、ヨーグルトに含まれる乳酸菌やビフィズス菌がアトピー性皮膚炎の改善に効果があるという情報を見かけたことがあると思います。

そこで、本当にヨーグルトはアトピーに良いのか、もし良いなら何お基準にヨーグルトを選べば良いのかをご紹介します。

アトピーの症状改善にヨーグルトが良いと言われる理由

疑問ーイメージ

ヨーグルトと言えば、明治乳業や森永乳業といったブランドが有名ですよね。

これらのメーカーは、ヨーグルトを作るだけでなく、ヨーグルトに含まれるビフィズス菌や乳酸菌の研究も行なっています。

以前に紹介した腸内環境が整うと肌荒れの改善が期待できるという記事を紹介しましたが、こういった事実は大手のメーカーや大学などの研究機関の地道な研究により導き出されたありがたい情報になっています。

それでは、乳酸菌やビフィズス菌とアトピー性皮膚炎との関係として、どんな研究結果が報告されているかを紹介します。

ヨーグルトで皮膚機能が改善

明治乳業が大学などと一緒に発表している論文によると、20〜39歳までの56人の女性を2グループにわけてLB81乳酸菌を使用したヨーグルト飲料を1日120ml x 2回を4週間飲んでもらい皮膚の状態を比較しました。

ヨーグルト飲料には、コラーゲンペプチドとセラミドを加えたものと、加えないものの2種類を比較しました。

4週間後に皮膚の状態を専用の機器で弾力ときめ細かの2つを測定しました。

コラーゲンペプチドとセラミドを含むヨーグルト飲料では、肌のきめ細かさが有意に良くなっていました。

コラーゲンペプチドとセラミドを含まな方ヨーグルト飲料では、肌の弾力が有意に良くなっていました。

以上のことから、LB81乳酸菌を使用したヨーグルトが肌に良いことが検証されました。

 

ちなみに、このLB81乳酸菌は便秘解消にも効果があるようです。

便秘気味の女子大学生36名を対象にして、1日ヨーグルト100gを2週間とってもらったところ、ヨーグルトを食べていた期間のお通じの回数が平均週4から有意に増えたことも報告されています。

参考文献:LB81乳酸菌を使用したヨーグルトの皮膚機能改善効果に関する検証

ビフィズス菌でアレルギー発症を抑制

森永乳業とNPO法人が行った研究では、166組の母親と出生児にビフィズス菌BB536とアトピー性皮膚炎発症の関係が報告されています。

母親が出産の1ヶ月前から、BB536とM-16Vの2つのビフィズス菌を摂ってもらい、出生児には生後6ヶ月まで母親の半分の量のビフィズス菌を摂ってもらいました。

ビフィズス菌を摂ったグループ(130組)の出生児は、摂らなかったグループ(36組)の出生児に比べて、10ヶ月と1歳半までのアトピー性皮膚炎の発症率に明らかな差がありました。

10ヶ月時点でのアトピー発生数は、ビフィズス菌グループが101組中10組だったのに対して、ビフィズス菌を摂らなかったグループは、31組中10組の出生児にアトピーがありました。

このことから、妊娠中の方はビフィズス菌の入ったヨーグルトを摂ることで子どもアレルギーを抑制できるかもしれませんね。

参考文献:ビフィズス菌によるアレルギーの抑制

 

森永乳業は、この他にも子どもを対象とした研究でアレルギーの子どもと、健常児の腸内の乳酸菌やビフィズス菌の出現率が高いことが分かっています。

他にも、アトピーの子どもに乳酸菌を投与したところ、腸内のビフィズス菌が増えたり、アトピー症状が改善されたという報告もあります。

参考文献:ビフィズス菌による感染防御と免疫調節作用

 

ここに挙げたのは、乳酸菌について研究された事例のほんの1部ですが、大手メーカーが研究した結果から、ヨーグルトでアトピーを抑制する効果が期待できることがわかりますね。

ヨーグルトに含まれるビフィズス菌や乳酸菌の効果が分かったところで、いよいよどんなふうにヨーグルトを選ぶかの本題に入ろうと思います。

アトピーの症状を改善する正しいヨーグルトの選び方

選択ーイメージ

ヨーグルトとアトピー性皮膚炎の関係が分かったところで、結局どのヨーグルトがアトピー性皮膚炎に効果があるのかというと、食べて腸の調子が良いと感じるヨーグルトです。

ある1つのヨーグルトが全ての人に同じように効果があるなんてことは、まずあり得ません。人それぞれで合うヨーグルトが違います。

身も蓋も無いような答えですが、正しいヨーグルトの選び方を知っていただくために、以下の点についてもう少し説目にお付き合いください。

  • あなたに合うヨーグルトとは?
  • ヨーグルトに含まれる乳酸菌の少し残念なお知らせ
  • 生きたまま腸に届くが重要な理由
あなたに合うヨーグルトとは?
同じヨーグルトを食べても効果の有無は人それぞれ違います。理由は、腸内フローラが人それぞれ違うからです。

腸内フローラとは、僕たち人の腸内に棲んでいる約100兆個の腸内細菌のことです。

腸内フローラには、重要なポイントがあります。

腸内フローラを形成する腸内細菌の種類は、生後10ヶ月(又は3歳)頃までに決まると言われ、その後は生涯を通して変わらない

小難しいことなので例を挙げて説明します。

例えば、大人の僕の腸内にABC、という腸内細菌が棲んでいるとします。

そこで、僕がデザートにヨーグルトを食べて、Dという乳酸菌を取り入れようとします。

この時、Dいう乳酸菌は、もともと僕の腸内に存在していないため、腸内に住み着くことができません。

しかし、もしヨーグルトからABC、という乳酸菌を取り込むことが出来たら、もともと腸内に住んでいる細菌と同じ種類のため、腸内に棲み着いて善玉菌として働いてくれます。

つまり、ヨーグルトに含まれるビフィズス菌、ブルガリヤ菌、カゼイ菌、クレモリス菌などの乳酸菌は、いづれも腸内に元から住み着いていなければ、本来の効果が得られません。

ちなみに、この中で人の腸内に住み着くことができるのはビフィズス菌だけです。

つまり、正しいヨーグルトの選び方は、次のようになります。

ヨーグルトの選び方は、体に合うか、もっと言えば腸内細菌と同じ種類の乳酸菌(ビフィズス菌)を含むかどうか
ヨーグルトが合っているかの判断基準として、お通じの状態を基準にするのも良い方法です。最初に紹介した論文の中でも、ヨーグルトの摂取でお通じの回数が良くなったと報告されています。
つまり、お通じの回数や便の状態が良くなれば、ヨーグルトの効果と判断する材料になりますね。
そして、ヨーグルトでお通じが良くなればアトピーにも改善の効果が期待できることになります。
ヨーグルトに含まれる乳酸菌の少し残念なお知らせ

ここまでヨーグルトの効果について説明してきましたが、最後に少し残念なお知らせがあります。

ヨーグルトに含まれている乳酸菌は、動物性乳酸菌のため胃腸の消化液で死んでしまう
動物性乳酸菌が胃液で死んでしまうことは以前にも紹介しました。これはヨーグルトも同じです。
死んでしまった乳酸菌では、本来の整腸作用は得られません。
ただし、死んでしまった乳酸菌にも腸内環境を整える効果はあります。なぜなら、死んだ乳酸菌は、腸内の善玉菌のエサになり善玉菌を増やすことができるからです。
ヨーグルトから取り入れた乳酸菌が、直接増えなくても、間接的に善玉菌を増やすことには繋がるので、生きたまま活躍できない乳酸菌にとって少し残念なお知らせでした。
生きたまま腸に届くが重要な理由
ヨーグルトに含まれる動物性乳酸菌は胃液などで死んでしまいますが、最近は、「生きたまま腸に届く」というキャッチコピーを良く聞きますよね。

これの理由は、先程説明したように生きたまま腸に届いたほうが、直接整腸作用の効果が期待できるからです。

ただし忘れてはいけないのが、いくら生きたまま腸に届いても元々腸内に棲んでいる腸内細菌と同じでなければ本来の効果は期待できないということです。

 

実は、ヨーグルト以外にも腸内環境を改善する事で肌の改善効果が高まる食べ物があるので、それも紹介しておきますね。

アトピーの症状を改善するその他の食事

発酵食品ーイメージ

ヨーグルトがアトピー性皮膚炎の改善に効果があると言われる理由で説明したことを簡単にまとめると、「腸内環境に良い食べ物を取ると、善玉菌が増えて腸内環境が整い、肌荒れも改善する」ことになります。

つまり、腸に優しい食事をしましょうと言うことです。そこで、腸に腸に良い食事をご紹介します。

腸に良い食べ物
キャベツなどの不溶性食物繊維を多く含む野菜

野菜に含まれる食物繊維は、水に溶けない不溶性食物繊維です。善玉菌の棲み家になったり、腸の動きを活発にする効果があります。

ワカメ、寒天などの水溶性食物繊維を含む海藻
水溶性食物繊維は、腸内の有害物質を吸着して排出する役割や、栄養の吸収をゆっくりにして、腸の負担を減らす役割があります。
乳酸菌を含む発酵食品
ヨーグルトについてはどっちつかずの見解でしたが、それでも乳酸菌を取り込むことで腸内環境が整うことは言うまでもありません。
 
そこでオススメなのが、様々な発酵食品を食べることです。そもそも善玉菌は乳酸菌だけでありませんし、乳酸菌が含まれているのもヨーグルトだけではありません。
 
ぬか漬け、納豆、キムチ、味噌、醤油にも善玉菌は含まれています。これらを食べることで、自分の体に合った善玉菌を取り込みやすくなります。
腸内環境を整える方法として食物繊維がもてはやされていますが、不溶性の食物繊維ばかりでは、便の水分が不足してしまい便が硬くなります。
 
食物繊維の取りすぎが、がかえって腸内環境を悪化させることもあります。
 
従って、水分をしっかり取る必要があります。目安は1日2リットルですが、無理のない範囲で飲むようにしましょう。

まとめ

まとめーイメージ

ヨーグルトによるアトピー性皮膚炎改善の効果は人それぞれ違う

腸内細菌と同じ乳酸菌を含むヨーグルトの方が、腸内環境を整える効果が高い

ヨーグルトは、腸の調子が良いと感じるものを選ぶ

ヨーグルトでなくても、腸内環境を改善すると肌荒れは改善する

腸内環境を整えるには、野菜に含まれる不溶性食物繊維、海藻に含まれる水溶性食物繊維、発酵食品に含まれる善玉菌、そして水が良い

参考文献

・腸はぜったい冷やすな! (光文社新書)松生 恒夫
・「腸にいいこと」だけをやりなさい!藤田 紘一郎
・腸が変われば人生が変わる 驚異の腸内フローラ田中保郎

コメント

  1. […] ヨーグルトに含まれる乳酸菌は、腸内の善玉菌のエサになり善玉菌の増加を助けます。ちなみに、ヨーグルトに含まれる乳酸菌も生きたまま腸に届けば善玉菌として働くことが出来ますが、効果は人それぞれです。ヨーグルトの効果が人それぞれ異なる理由を以前にご紹介しているので良かったらご覧ください。ヨーグルトにアトピー性皮膚炎を改善する効果があるのかアトピー性皮膚炎に関連した記事になっていますが、アトピー性皮膚炎でない人にも当てはまる内容になっています。 […]